駅から歩くと千秋公園が良い。池がに掛けられた遊歩道、鴨、水草など・・・。

2010年に開館した秋田県立美術館はその池の向かい側、大きな広場を挟んだところにある。

広場では休みごとにイベントが行われているよう。そういえば、西武(+クラウンホテル)の東隣の広場もそうだった。2階の隅から隅まで続くスリット、1階の列柱が外観の特徴に思える。入り口は裏側隣にはRIAによる再開発施設。その再開発ビル側が入り口。

自動ドアが開くと三角の大きな吹き抜け、重力を感じさせない局面を描いた階段が階高の高い2階へ続く。皆、ここで写真を撮ってる。
2階がメインの展示場なんだけど、その前のロビーがまた良い。

外からは横長スリットに見えたけど、背の高さほどのガラスが続き、先秋公園の池と連続する水面が広がる。これは良い。一般の人にも受ける。

常設展示室に入ると、藤田嗣治の大きな壁画。15日間でこれを描き上げるんだという驚き。彼が過ごしてきたアトリエも絵画や模型で表現されており、美術館というだけでなく資料館の要素も。企画展は笠間日動美術館から借りてきた作品群「近代西洋絵画の巨匠たち」。藤田と同時代の絵画が集められているのも面白い。何よりも興味を引いたのが笠間日動美術館の館長でもある長谷川親子の解説。その絵画との出会い、引き込まれた理由などが記されている。さらに、秋田市立美術館側でも、時代背景なども含めた流派や作品解説をしており、それもわかりやすい。館内撮影禁止なので図録を・・・と思えど、どうやらこの企画展では図録を作成していないよう。勿体無い。
先日、磯さんがレポっていた日建設計による旧秋田県立美術館、現秋田市文化創造館。

つけ柱の扱いが面白い。中の曲面天井も見所。

エントランスの曲げわっぱによる天井装飾は当時のままだとか

1階は地域のショップが屋台形式で出店されている。市中心部にある2つの広場にこちらも・・・。行政による町おこしが盛ん。そういえば、秋田って秋田県立大・秋田公立美術大学・国際教養大と3つの県立大がある。行政がディベや私学の代わりになっている。ほんと珍しい。
佐藤総合計画による秋田芸術劇場ミルハス。

V型の柱と横方向を強調するルーバー、照明計画が祝祭性を高めていてとても面白かった。

組織設計ぽくないなあ(といってもアトリエ的でもないけど)
1983年竣工、谷口吉生さんによる県立図書館。

一見、図書館らしく、慎ましいものではあるが、中央の吹き抜け、2階の屋上庭園に面する場など、谷口さんらしく、アートを感ぜずにはいられないもの。

もう45年も前の建築よ・・・。

駐輪場だけは、志のある方に改修してほしいなあ。勿体無い。
この4つの建築が集中するのが秋田の良いところ。実はこちらの写真、旧公会堂。

機能を廃しても良いから、そのまま残して欲しかったな・・・と。