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2024年10月

2024年10月29日 (火)

名古屋へ その4 豊田2作品

谷口さんの豊田市美術館、久々の再訪。学芸員さんの案内付き。

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いやいや・・・巨大で決まっている・・・。毎度ため息が出ます。

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皆さんと同じ写真になってしまいますが、思想家の名前が書かれた壁と吹き抜け。装飾的でなく、シンプルなのに十分な空間の密度・・・。

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毎度ディテールにも唸り・・・。吹き出し口。

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コーナーの納め等・・・。

こちらはY氏に誘われ始めて訪れた茶屋。

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谷口さんの原点となる和の建物。

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バランスが良く、細く、シャープ・・・。ゆっくりお茶と菓子をいただきました。

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隣には新しく建った豊田市博物館。坂茂さんのもの。

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太い木柱が林立し、幾何学的な梁で覆われる構成。

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展示室からのスロープ窓から豊田の街並みがよく見えました。

 

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2024年10月28日 (月)

名古屋へ その3 小住宅を廻る

なかなか個人では見せていただけないので・・・実はこれらが第一の目的でした。

一つめは研究室の後輩+彼の大学の同級生3人によるユニット ANALOGUEのもの。(住宅なのでぼかした外観のみにしています)

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傾斜地にたつ5.4*9.1m、約100平方メートルの小住宅。短辺方向を3分割、中央に吹き抜けをとり、細いスペースが半層分の高低差をともなって配置される。色使いは今風で、リビングからは傾斜地の緑を望む。

 

2件目は米澤隆さんのもの。こちらも傾斜地にたち、5.4*9.1m、約100平方メートル。先ほどとは反対に、長辺方向にを3分割、中央に吹き抜けをとり、スキップフロアの構成となる。9つの小さなボリュームを集積させるという最近の米澤さんが行なっている方法に基づくもの。(写真は米沢事務所のTwitterから)

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同規模、同条件、一見似た構成にも思えるけど、型の段階の選択肢が全く違う。もちろん最終の形態も違うのが興味深い。

3件目は、佐々木敏勝さんのご自宅。こちらは4m*13mと約100平方メートル。(写真は佐々木さんのtwitterより)

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最近は社会性が重要なテーマとなり街に対して開くことが流行っているが、自分はその一つ上の世代、なので、そうではなく、街から閉じることから考えるとのこと。そこから始まった説明が好印象でした。有効寸法1.5mを最小限かつ効率的な幅とし、中央に収納相当の幅の構造壁を挟みそれを配置する短編方向、長辺方向は910もデュールに手。とても構成的で、構造を重視しながら空間が成立してたな・・・と。

3者3様の解決法、結果、なるほど勉強になりました。

 

 

 

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2024年10月27日 (日)

名古屋 その2

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朝の6時前から並び・・・柳橋市場の中華そば大河を食す。酔っ払い率高し(笑

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格の高いと言われている熱田神宮も初訪問。南側から続く長い参道を歩けば、神社らしさや結界を感じるんだろうけど・・・電車から降りて歩くと脇道から入る感じで勿体無い

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少々押し出しの強い広場や

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刀が納められている博物館。インテリアが面白いんだけど内部撮影は禁止でした。

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気になったのはこちらの宝物館。1960年代の香り。PCが効いている。

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足元も然り

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軒先も然り

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内部も抜けがありそうだったけど、家具の配置が・・・(汗 建築家が当時見ていた視線の抜けを心の中で再現。これ、どなたの設計なんでしょう。資料は見つからず。なかなかの力作です。

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本殿がよく見えたのが印象的。厳か・・・。

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ナノメートルの三谷さんのご案内で、神宮前プロジェクトを拝見。連続される曲面屋根が道路からのアイストップに。

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足元を広げた脚部にはベンチが設けられ、ちょっと休みにはちょうどいい場が生まれていました。

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2024年10月26日 (土)

名古屋へ

3年ぶりの名古屋へ。またもや学生のほとんどいないゼミ旅行(苦笑

その前に街中を散策

日建設計による岡崎信用金庫。

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薄暗くなってからが素敵で・・・

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格子にライトが埋め込まれていて、表皮を柔らかく照らしている。インテリアは流石の日建クオリティ。

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数件横には碧海信用金庫。こちらは隈さんの作品。構造に見えるフレームが面白く・・・

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よく見ると、スチールと木のハイブリット。構造ではなく、いつものような表層操作。それがバエるんだけど・・・。インテリアはいつもながら感心する。日建より少し艶のある隈クオリティ。

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まあ・・・ビルが建って隠れるであろう横面から見てはいけないという(苦笑  予算もあるからメリハリが大切なんだろうな・・・。

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その隣にも隈さん+鹿島建設の御園座。こちらも、押し出しの効いたハイクオリティのデザイン。

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近くから見ると・・・ちょっと不思議な格子が・・・。

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ナナちゃんの向かいにはカルティエ、ディオール、ビトンが並ぶ。

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ビトンの装飾

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ディオールの装飾

街中の商業ビルなので、表層を競いあってました。

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2024年10月20日 (日)

路地裏

家からほど近い、東廟エリア。ほんと不思議な路地裏が続く。

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フリマが開かれているゾーンは人があふれている

釣具専門店もあるし

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店舗では中古なのか新品なのかわからない電化製品やさん

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楽器店

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CDやさん

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すごいデイスプレイ。売る気はあるのかな???

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露天に至っては・・・(汗

盗む価値があるかどうははおいておいて・・・、これで盗まれないのだから治安が良いとも言える。

このエリア、巣鴨のような年寄りタウンだと言われていて、確かに年齢層は高い。でも・・・ソウルでは日本でよく見るガラの悪い人って見かけないんですよね。大声で怒鳴り合ってる人がいるのに、、、、ほんとに怖い雰囲気の人がいないという不思議。

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2024年10月19日 (土)

本物?

韓国の大手量販店e-martで買ったドライヤーが壊れました。聞いたことのないメーカーを避け、フィリップスならと思って買ったんですけど

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風量切替&電源ボタンが固くて動かないという症状。まだ6ヶ月しか経っていない・・・。たいした金額ではないので、返品も修理依頼もちょっと・・・という感じ。

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いつもの通販サイトcoupangでパナソニックを調べてみる。なぜか「本物」という表示付き。怖くて買えません。先日買った自転車用ヘルメットも数日で壊れたので、ミドリ十字の折りたたみヘルメットを日本で買って、持ってきた次第。日本で売ってるドライヤーなら電熱線が臭くなるまで、、、10年は持つってイメージなのに。結局ドライヤーも帰国時に買ってくるようなのかな。

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2024年10月18日 (金)

トラップ

韓国の水回りってちょっと匂う。掃除をあまりしない私でさえ、週に1度はシャワー室兼トイレの床をスポンジでゴシゴシ。日本の洗剤をつけて。

それでも換気扇を止めると匂うことも多い。仕事先の宿舎でも同様のクレーム。

改めてトラップを確認してみると、封水型ではないんですよね。というよりトラップとは言えない・・・。

これはうちのシャワー排水溝。

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ステンレスのカバーを外します

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水色のトラップ

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引き出してみます。残るものは配管と接続されるトラップ受けのプラスチックのみ

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この部品は水が来ると、その重みで開いて排水管に水を流します。

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さらに水色の部品を取ると

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排水管剥き出し。そう、封水トラップはなく、開閉式の蓋があるだけなんです。田舎の汲み取り式簡易水栓トイレみたいな感じ。そりゃ匂いもこみあげて来るよな・・・と。ちなみに私の住まいは2021年に竣工したばかりの16階建てアパートメントです。

デジタル分野では日本に追いつき、追い越している部分も多いけど、社会的なインフラはまだまだなんじゃないのかな・・・と

掃除が甘いのはお許しを。

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2024年10月13日 (日)

釜山ビエンナーレ その2

メインの現代美術館のほかは3つの小さめの会場が・・・。

釜山駅側にあるCHORYANG GALLAY 1941もそう。日本併合時代に作られた洋館らしい。(詳細は不明) 

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道路からの引きがなくて全体像が取れないんだけど、屋上写真

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3階のルーフバルコニーから2階のルーフバルコニーを見下ろして・・・。窓や庇の造形処理が素敵なんですよね。そこそこ有名な建築家が設計したのではないのかな・・・と。まあ展示にはそれほど興味が持てず(苦笑

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隣に見える廃墟は史跡、草梁洞の日本式家屋。破風や瓦が落ちて、修復したはずの大波板も朽ちて・・・。この辺りが日本人村だったそう。歴史の証人となりそうな家屋はこれらの2つだけ。日本領事館もすぐ近く。

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こちらも併合時代に建てられた日本企業の事務所ビル。プロポーションが決まったとても素敵なデザイン。現・釜山現代歴史館別館、中は綺麗に改修され、素敵な図書館となっていました。

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すぐ隣のこちらが、現代歴史資料館の本館。上層階は博物館としての資料展示。開港から併合時代を経て現代までが3ヶ国語で紹介されていました。ところどころ、日本語訳は抜けてました(多分意図的)

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併合を経て豊かになったことをとってもとっても渋々ながら触れ、でも日本がやったことは気に食わないと。また、戦時中20万人以上が慰安婦として強制連行されたとのこと・・・。あのね・・・。当時の釜山の全女性に匹敵する数じゃないのかな? それが本当だとしたら韓国の男性は、家族や愛する人、子供や友人が連行されるのを指を加えて見てたのかな??

PAPAGOで一つ一つ解読してったらとても時間がかかりました

こちらの建物は銀行だったそうで・・・地下の金庫室がビエンナーレの会場に

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その閉じた雰囲気にぴったりの展示。金庫室というより牢獄。

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怖・・・。まあボードの継ぎ目だけが塗られているのはご愛嬌・・・。

 

 

 

 

 

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2024年10月12日 (土)

釜山ビエンナーレ その1

釜山のビエンナーレは光州に比べてずっと規模は小さい。まずはメイン会場の釜山現代美術館へ。

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一括請負で作った建物だからつまらないもの・・・なんですとディレクターのKIMさんがおっしゃってたものの・・・壁はパトリックブランの緑で覆われ・・・。敷地内には地元の建築家に頼んだというフォーリーが点在。

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屋上には景色を楽しめる椅子と一体となったかっこいい壁も。これからレストランも作る予定だとか。裏側がハリボテだったのはご愛嬌で(苦笑

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地下の子供の遊び場も新たにデザインされていました。KIMさんはアートと共に建築がとっても好きなんだろうな・・・と。

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韓国伝統の刺繍を使った展示品。本体は明るい色彩なのだけど・・・下に行くほど妙に濃い色彩、違った形に落ちる影。なんだろこの重みと違和感は・・・と思ってたんですが、コンセプトを聞いてなるほど・・・と。

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宙に浮く麻袋から不安や恐怖を感じると感想をお話ししたら・・・中央のディスプレイと共にネット社会の恐怖を表現しいるんですと嬉しそうに解説をいただく。

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表現として面白かったのはこちら。造形や素材、影の感じが印象に残りました。

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ボヨーンとなるワイヤーで作られてるんです。

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赤い部屋には自動で動くムチのマシーン。奥は手術台と恐怖を感じさせ

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逃れられない支配と恐怖が見えるユーゴスラビアの作家の作品4枚組。

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共産政権下で抑圧された旧ソ連の作家カリコフのように夢の中で飛べるわけではなく、もっと縛られ、自由を求めているのに動けない・・・そんな感じが目をを引きました。絵の力って強いな・・・。(というより、私は彫刻とか映像に対する感受性が乏しい?)

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ちなみに地下の展示室には沖縄の基地反対運動の連続写真。 本気で親中なんだろうな。中国でこんなことしたら即逮捕、洗脳教育よ(苦笑

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ランチはKIMさんお勧めの海鮮料理店・マンホにて貝のシャブシャブを。貝が固くなるから30秒程度で食べてね・・・と言われたけどやっぱり怖い(笑 久々に野菜をたくさん食べました。釜山は少し塩っ辛い味付けと聞いていましたが、確かに味は濃かったかな。でも、野菜や貝を食べるにはちょうどよかったです。大満足。

 

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2024年10月11日 (金)

釜山へ

光州から釜山へ高速バスでの大移動。夕刻に到着し、コープヒルメンブラウの映画の殿堂へ。こちらも釜山ビエンナーレに合わせたのか、釜山国際映画祭中。

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世界一長いキャンティレバーの屋根という触れ込みだけど、薄暗くなった中でのこの電飾は目を引く。

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屋根のみかけられた半屋外空間がとてもダイナミック。

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映画資料も充実していて・・・ジブリのミニコーナーも

こんな複雑でスゲー建物なんだけど、階段の納まりは韓国仕様

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なんでも1段目で調整するのが基本だとか。写真で見てもわかるくらい違います(笑
そう言われて改めて見てみるとほとんどの建物で1段目の蹴上げが違ってました

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釜山での滞在は東横イン。13平方メートルと韓国のホテルにしては狭いとのこと。でも私たち日本人には必要にして十分。しかも1泊朝食付きで6万W前後と激安。何よりも、トイレにウオシュレットが付き、紙が普通に流せて、小さいながらも肩まで浸かれる浴槽があること。硬めのベットに大きな窓と、機能的な机に、日本仕様のコンセントなどなど。ほんと機能的かつ日本的(笑

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翌日の朝食はおにぎりと漬物と味噌汁でいいかなと思ってたんだけど、残念ながら、どちらもなし。

韓国風の赤い主菜が2品、茶色い主菜も2品、餡饅餃子饅、コーンスープにサラダとたくさんのおかずがありました。ソウルに赴任して初めての食パンも食べ・・・大満足の滞在でした。

 

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2024年10月10日 (木)

光州ビエンナーレ その4

元々文化的な街だったんだろうけど、ビエンナーレも30周年。街の至るところでアートを見かけます

例えば、画材や画商の集中する芸術家通り。

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公開空地にはこんな作品も

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巨大な人間。下部には麻布ヒルズで日本でも知られるようになったヘイザックの不安定な椅子が置かれ、、、座って写真をとるとシュールです。

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こんなパロディや

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ホットスポット・・・遊び心にあふれてます。

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こちらは隔年で行われるデザインビエンナーレのもの。

絵画などの近代美術品は価格が高騰して新しく購入するのが難しいとか。後発組の韓国が現代美術に傾倒し、さらにこのようにアートが身近にあるということが韓国の良さなのかな・・・と。ソウル以上にアートの近さを感じています(日本とは段違い)

最近は行われていないようですが、ビエンナーレでは建築家にフォーリーの製作をお願いしていたとのこと。

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作品を見てもしやと思うのはアイゼンマンくらいかな・・・。

なるほどな・・・と思ったフォーリーはこちら

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鳥の巣っぽくないですか?

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夜はまた違った表情

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で、コンセプトプレートがわかりやすい・・・。

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もう一つは場を作り出せているこちらでした。

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2024年10月 9日 (水)

光州ビエンナーレ その3

準メインの会場というべきなのがACCデザインセンター。こちらも巨大な施設。高低差がある敷地なのかなと思ったら4層分地面を掘っていました(汗

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こちらもアジア各国からの出店が出店されておりお祭りの雰囲気。

さらに独自の美術祭も行われており・・・少々ややこしい。

こちらの会場ではASEAN各国の展示となっている。

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フィリピンの声なき声・・・。

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カンボジアのインスタレーション

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虫と靴足の対比に恐怖を感じ・・・。

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抑圧され、危険な状況でありながらも、ほのぼのとした雰囲気を感じさせてしまう微笑みの国タイランドの展示。

そのほか、ベトナム、シンガポールetc・・・お国柄が出ておりました。

隣の展示棟では映像作品のコンテスト上位入選作品が

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巨大な会場に巨大なスクリーン、寝そべってみるステージも設置され、日本と違ったおおらかさを感じました。

まあ、日本のアニメをやったら抜群のような気もしますけど・・・。

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2024年10月 8日 (火)

光州ビエンナーレ その2

街中にビエンナーレ会場が点在しているので、より祝祭性を感じさせるのがここの特徴の一つ。特にヤンジンエリアは元々カフェ通りとして観光地化されてまして・・・。素敵なお店が点在。特に目についたのは「六角珈琲」

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懐かしくファンタジーを感じる建物

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オブジェも面白く

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中はジブリの音楽が流れ続けている・・・。

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いちじくのパンを食べましたが、とても美味しかったです。

さて本題。

ヤンジン地区のメイン施設はこちら

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韓式家屋のような展示施設

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古い家屋にあるアーティストのアトリエ

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交番の跡

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最新のギャラリー

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植物に覆われたギャラリー

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ちなみに中はこんな感じ。雨漏りがしないのが不思議な収まりでした。

ホテル内にあった日本館の展示、内海昭子さんの作品がとても心に残りまして・・・。

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エアコンの風によって吊るされた金属棒が微妙に動き、わずかな音を発する。

正直、日本人でありながら、自分たちの祖先と自分を全く切り離して考えられている方々の反日パンプレットには違和感を感じましたが、声なき声をみせてくれているという意味でもテーマに合っているし、それらと切り離して作品そのものを鑑賞してもその強度に心を動かされました。

 

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2024年10月 6日 (日)

光州ビエンナーレ その1

ビエンナーレの会場として建築された巨大な3階たての展示施設。

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左右に分かれ、中はがらんどうというか、倉庫みたいなもので・・・。十分すぎるほどの展示スペースが確保されていました。

テーマは「パンソリ・21世紀のサウンドスケープ」というこの地らしい設定。「関係性の美学」「リレーショナルアート」で知られるニコラスブリオ監督の意向で今回は特に「音」にこだわりがあったそうです。

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脳を模したインスタレーション。音と動きが不気味・・・。

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石油採掘による環境破壊に対するメッセージだと思うんだけど・・・謎

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環境に対するメッセージだと思うんだけど・・・謎

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抵抗運動に対するインスタレーションだと思うんだけど・・・謎

謎が謎を呼ぶ展示で、脳みそが結構疲れます

その中で心に響いたのがこちら

音のない世界

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確かに静寂を感じるんだよな・・・。

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メイン会場は、流してみても2時間はかかる結構な展示量でした

 

 

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2024年10月 5日 (土)

光州へ

アジアで最も早く開始された光州ビエンナーレ。お誘いを受けましたので光州へ行って参りました。

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午後6時頃、市内中心部のホテルに着きました。地下鉄を降りると地響きがするほどの大音量でイベントが行われていまして・・・。音が鳴り止んだのは11時半ちょっと前。ダンスや踊りなど・・・有名な芸能人が来てるわけでもないのに、長時間異様な盛り上がりでした。

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ビエンナーレと共に、街のお祭り、もう3つほど別のアートイベントが開かれており、市内は大賑わい。常に市民運動の中心地であり、権力に抵抗し続けてきた光州、それだからこその盛り上がりなのかな・・・と。

1910年から45年までの併合時代を良くは思ってないようで・・・日本に対する1929年の11.3学生独立運動の記念館までありました。

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1階のメモリアルホールにはたくさんの遺影があり、それで亡くなったとしたら、申し訳ないと引いたのですが、運動に関わった方の遺影というだけで、その運動では誰も亡くなっていないとか。日本統治に反対した学生が日本人学生と喧嘩になり、それが韓国の各地に飛び火したとのこと。あの時代、日本人同士でもそういう喧嘩ってたくさんあったんじゃないかなって(漫画ベースの知識です)。疑問だったのが、1925年の資料。(PAPAGOにて変換済)

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朝鮮人と日本人には大きな差別があって、朝鮮人は日本人に比較し教育を受けられる割合が少なかった、特に高等教育ではそれが顕著だったという不満。人口1万人あたりで計算されていましたが、併合からたった15年、帝国大学としてのソウル大学が開学した1年後の資料です。そもそもこの時代では旧制の時代。中学に行けたということは、今にすれば各都道府県のトップ高校に進学できたということだし、大学や師範学校なんて、国内でも相当の家柄でないと進学できなかったのではないかな・・・と。ましてや併合前の教育水準や識字率はずいぶん違ってたはずですし・・・。抑圧され、支配された植民地時代だったと分類するなら、教育を施すことさえ変なわけで・・・。なんでもマイナスで取るのはどうなのかなと思った次第。それとも台湾とは全く違った政策を行なってたのだろうか???(そんなわけはない)

まあ気を取り直して・・・

中央への抵抗のシンボル 1980年の5.18民主化運動についても。

泊まったホテル(ACCデザインホテル)のすぐ近くには昔新聞社だったビルが5.18の資料館になっています。これはなかなかすごい展示で・・・。

当時の軍事政権に反対した市民が建物前の大通りでデモを繰り返していたとのこと。そこに現れた軍用ヘリコプター。なんと、ビル目掛けて多数の銃弾を発射したとのこと

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発射時のインスタレーション

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銃弾の跡

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今でも残る銃撃場所

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ムービーと模型で説明された一連の流れ・・・。

こちらは圧巻の内容でした。

 

 

 

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2024年10月 3日 (木)

ウズベキスタン&ロシアン

東大門DDPの西南側にはロシアやウズベキスタン人の居住区がある。ここに来ると、看板がキリル文字で併記され、両替所ではルーブルが表示され、ロシア圏への運送会社など、建物こそ韓国チックだけど、独特の雰囲気を持つ。なんでも、問屋街で貿易をするロシア系住民が宿を構えたのが始まりだったとか。ロシアは2度ほど行ってますが・・・ウズベキスタンは未知の国。。

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これウズベキタンなのかな? 

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焼き上がったものはこちらとても美味しそうかつみたことのない雰囲気。

ソウルでは一人分のケーキが手に入りにくいのは前に報告した通り。ロシア・ウズベキスタン系の小さなスーパーに並ぶスイートコーナーで見つけたもの

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こちらのクレープ。生地から滴る白いクリームが食欲をそそる。ちなみに上段はエクレア。

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早速食べてみると・・・中にはひき肉・・・。白く見えたのは油・・・。周囲の生地もクレープとは程遠い硬いものでした。まあ不味くはない。

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こちらのピロシキみたいのも試食。

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こちらもガッツリ、肉でした(笑

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せっかくなのでウズベキスタン料理のSTAR SAMRKANDに入店。イスラミック柄のハイバックソファが異質。ハラルのお店なので、豚肉はなし。アルコールもなし。日本人が他に2組(意外) 臭い臭い羊の串焼きを食べ(写真失念)

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盛り付けが微妙なサラダを食べ・・・。これは角切りされた鶏肉や野菜が入っておりなかなかの美味。さすがロシア系。

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ウズベキスタンではメジャーな牛肉の煮込み。肉はゴロゴロ。味のパンチは薄め

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先ほど別の店で見たパンのようなものも注文。これ、フォッカチオでした。密々の生地で、煮込みの汁につけるととても美味しい。

東大門周辺はカオスだよなあ・・・・。

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2024年10月 2日 (水)

風船

北朝鮮からやってくるという汚物風船を始めてました。肉眼では風船とわかるけどiphoneのカメラだと光る点にしか見えない?

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携帯に着信する公共安全情報にも・・・(PAPAGO翻訳済)

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昨日、「韓国の軍人の日」パレードだったから飛んでくるかなあと思ってましたが・・・。

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