フランスのEV事情
事前にネットで検索して行ったものの、充電の仕方がはっきりわからず・・・。まあvisaカードがあればなんとかなるだろうって見切り発車したのでした。
ヨーロッパは基本マニュアル車ばかり。オートマは中型車以上で高額になりがち。FIATも乗りたいし、路上駐車を考えると小型でないと・・・ということで満充電で300km以上走るものと思いFIAT500eをSIXTで借りたのでした。免責の21万円(1400euro)は外せないものの、保険はフルオプションでつけても1日1万円弱なのでそれほど高くは感じない。
キャセイはCDGのT1。到着ゲートからわかりやすいところにカウンターがあり、デポジット300euroをカード決済し、鍵をもらうというとても簡素な手続き。2つ上の赤いフロアーで車を探して・・・どうぞご自由に出発をというだけ。
その日は180kmほど離れた街に高速で向かう予定でした。バッテリーは84%。左手にグーグルマップを持ち、チラチラ見ながら高速に入り、130km制限のところ120kmで爆走していきました。バッテリーはみるみる減り・・・。120km走ったあたりで既に25%程度残量。さて、サービスエリアで給電とおもって寄るも・・・。
誰も係員はいない。visaカードを直接かざしてもアクセスできず。QRコードを読み取ってサイトにアクセスするも、サイトが応答しない。電話問い合わせをするも土曜でお休みっぽい・・・。SA内のガソリンスタンドも売店の方に聞いても何もわからず・・・。1時間近くいろんなチャレンジをしてみましたが全く給電できず。
覚悟を決めて、給電する方が来るたびに、英語でお願い・・・。話しかけること4台目の方にカードをお借りし、20euroをお渡しし、給電させてもらえました。25%→90%へ。130km程度しか走らないのに3000円と思うと高いのですが、、、実は150Kwや300kwの高速充電はめちゃ高いんです。おそらく、これが実費。
その日の宿には宿泊者専用の無料給電サービスがありことなきを得ましたが、、、翌日からどうしようと。フランスに縁のある方に問い合わせても解決せず。ひたすらiphoneでアプリを探したのでした。
結局、Shellやtotalなどの大手はサービス提供地域外である日本の電話番号では先に進ないようで、登録さえできず。給電カードの取得は郵送になると散々。それから、高速のSAではアプリ決済はできず、各社の給電専用カードとのことがわかりまして・・・。
単語を変え、言語を変え、なんとか登録できたアプリが二つ。
まずはpass pass mobilitie。こちらはメアドとカード入力だけで完了。たくさんの充電ステーションが検索できるので安心していました。しかし・・・設定をいじるとアプリ決済に対応しているものを絞り込むことができ、すると人口5万人の街だと数カ所程度、18kwや7kwの低速充電がほとんどになってしまうのです。高速充電なら20分で60%程度増えるのに、18kwだと1時間で30%がやっと・・・。夜間充電や観光中ならともかく、移動中に使用するのはなかなか難しいです。充電場所もパリはともかく、そのほかの都市は観光場所から遠いし・・・。
画面はこんな感じ。Googleマップと連携できるので、道案内はグーグル先生にお願いした方が楽です。
また、フランスは国土が広大だからか、国民性なのか、マップと現実が合わないことも多く・・・。また、ショッピングセンター内だと日曜や営業時間外は入れないことが多いので注意が必要です。アプリが反応しないことも度々・・・。
このように複数台、給電機があるところは、機械に書かれた番号とアプリの番号は合わないことも多いので、アプリで給電開始の処理をして、機械が青くピコピコ光ったところに車を移動、給電というパターンになります。それもフランスらしいというか。日本だったらあり得ません。
道端にある駐車場にひっそりと立っているので、ストリートビューで周辺をチェックしてから向かいましょう。目的地までの充電可能場所は予めチェック、Googleマップ上に印をつけておかないと大変です。
端子が合わない場合、レンタカー屋さんで貸してくれるアダプターを使うことになります。高速充電タイプ以外はアダプター必須でした。18-22kwの低速充電でしたら、2時間で80%になり1500円程度。それで140kmしか走らないと思うと、1km10円だから安くはないです。
もう一つ見つかったのがEnodrive。こちらはpassより数は少なくなりますが、重複しないスタンドが多いのでpasspassだけに頼らず入れた方がいいです。
また私たちの救世主になったのが、大型ショッピングセンター「カルーフル」の高速給電。1回3800円ほどかかりますが、珍しくvisaカードに対応してます。ほとんどの市にはカルーフルは1箇所はあるので、ほんとにコレに助けれられました。
また、フランスがベースのアコーホテルではホテル内に給電装置がないことも多いようで・・・早急に整備してほしいものです。
パリ市内に点在するSIGELという給電ステーションは、QRコードを読み取り、ネットで毎回入力、50ユーロのデポジットを課金すると誰でも給電できるようです。2日後に使用料金を除き返金されます。
結論。
pass passのアプリを入れておけば、パリ市内はなんとかしのげます。主要観光地の近くの給電場所に給電しておけば、観光している間に充電完了になりますし。
迷ったらカルーフル。高速給電だし、トイレもあるし、買い物で時間もつぶせる。給電料は高いけど・・・。
スタンドは、アプリで表示されていても、撤去されてたり、壊れてたり、アプリが反応しなかったり、他車が使用していたりで、確率30%という感じです。しかも時間がかかるスタンドがほとんど。
長距離移動は、まだまだ厳しいというのが現状のようです。
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