10月後半まとめて
インタビューや賞の下準備が続いた10月末の活動記録。
木の建築賞の2次審査で川越へ。朝9時から夜までの長丁場だったけど、残念ながら3次に進めず・・・。ふだんは、長年付き合いのある人達との、ほんとに小さなミュニティで生きているから、面識のない方が多い公式な場での切り返しやエンロールがとても苦手なのが良くわかりました。訓練でなんとかなるのか、それとも・・・。
常々、私は建築の指向性は宗教のようなものだと説明してると思うけど、私の方向性とは全く違う宗教でした。しかも、他宗教に対して寛容とは言えないのには少々がっかり。選に漏れた発表者はそう感じたんじゃないのかな・・・。就活マニュアルのテキストを多少修正する必要さえ感じてしまいました。
今月もインタビューや学校の帰りにいろいろと都内を廻ってます。写真はベトナムの建築家ヴォ・チョン・ギアさん。ギャラ間の30周年記念展「アジアの日常から」にて、縄で編んだ竹の空間がつくられていました。タイの屋台も印象的で、土着的要素もひとつのテーマだったんだろうな・・・と。
こちらはミッドタウンのゲーリー展。ゲーリーの事務所の写真だそうで。模型をつくってレーザーで測定し、図面におとしこむというのは知っていたけど、BIMのない頃にBIM以上のスタイルを確立していたのには驚いた。さらにその思考の流れに再び驚きが・・・。極めて合理的で美しいプロポーションのボリュームを導き出した上で、その形態を手を動かすことによって表情をもつカタチに変化させていく。さらにそのイメージを実現するために、合理的かつ生産的なシステムを強く意識し、部材や構造をコントロールしようとしていること。それがとてもよく見えました。合理的に見えつつ、美しさを重視するあまり、非合理になりがちな形式を、構造的に合理といえるまでにもっていって作品を成立させていたというのが私のモダニズム建築の解釈。あくまで私論ですが。それを発展させた思考と言うのがよくよく伝わってきたというか・・・。
で、2人展のキックオフも。
今回の賞の応募で自分の考え方を見つめ直す機会になったし、気づけなかったことも気づけたけど、展覧会を行うたびに、自分の思想や手法を整理して考える良い機会になっています。
2単著、1寄稿を進めないとな・・・。なんだかアナリスト状態。
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