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2013年9月

2013年9月30日 (月)

インタビュー〜9月例会

栃木県再優良ゼネコンの執行役員をつとめるN君や、常務取締役から地方ゼネコンの現状を聞く。人のつながりや個の幸せを重視したのんびりとした雰囲気は地方ならでは。今年からは地方優良ゼネコンリストや解説も掲載します!

夜は9月例会。シェルターからKES構法の渡邊さんと半沢さんにお越しいただく。どちらも文系の方。

最新の木造建築事例紹介のあと、シェルターの特徴を解説。KESってラーメン化構法だとおもっていたら、通常の断面を使用した壁体内ブレ−ス構造を主とする金物構法であったのには驚き。それゆえ、他社より断面寸法を小さく、接合部の剛性も必要としないことが利点。さらに、木造耐火構造への取り組みなどを紹介。

金物接合によるKES構法は、大工の息子だった現社長が、大工の省力化を考え独自に考案したものだそう。それから数十年、施工実績は全国に。構造設計部も30人を抱える大所帯。山形から全国に羽ばたく最先端研究・実践型企業でした。

次回は10月28日、設備設計の第一人者 ZO設計の柿沼整三さんをお呼びします。

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2013年9月25日 (水)

まとめて報告

その1
9月例会は30日(月)開催。シェルターの渡邊さん、半沢さんをお迎えして、集成材+金物構法の先駆けとなったKES構法について説明していただきます。同種のSE構法に比べ、歴史が長い事や、登録設計者や工務店でなくとも施工できることがポイント。実は、大学2年生の時の住宅設計課題はココのモデルハウスを見てひらめいたものでした。

http://www.kes.ne.jp/

その2
就活マニュアルのインタビューを続けています。先週は、構造計算でなく、構造設計、構造デザインを掲げる構造設計者集団。住宅の性能を売りにし全国を飛び回る地方の設計者など。航空運賃が下がっているので、空港の近くという拠点もありだなあ・・・と。

その3
来年も8人の建築家展を開催します。最終的な参加人数は一緒ですが、1人離脱し、1人新規参加。当初、栃木県総合文化センターがおさえられなかったので、宇都宮市立文化会館や民間のギャラリーを検討していました。しかし、文化会館はなんとなく嫌な雰囲気が漂い(担当者の対応もギャラリーの雰囲気も)。民間ギャラリーは雰囲気が圧倒的にあるものの、広さの面がネックとなり。2月の中旬、土日ではありませんが、祭日を挟む平日の4日間が確保できるとのことで、栃木県総合文化センターで開催することになりました。詳細は随時報告します。

その4
10月に瀬戸内国際芸術祭に行く事になりました。費用をもってもらうかわりに、私がツアコン・・・。で、予習にこんな本を購入。良く整理されている本だな・・・と思ったら、デザインは秋山伸さんのディレクションでした。あいちトリエンナーレも行けるかな・・・。


その5
住宅の設計については着実に前へ・・・。年間1軒、手元に2軒くらいが自分にはちょうど良いかも。そのくらいじっくり考える時間が欲しいなんて甘えた事を考えております。そんなたらたらやっていると資金繰りが苦しくなりますが・・・。資金繰り以上に不安なのは、復興需要、消費税、さらにはオリンピックにより職人の確保が難しくなり、施工費がうなぎ上りになることです。実は。

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2013年9月22日 (日)

おかしな建築の歴史

「五十嵐さんか、某さんに執筆を頼もうと思うんだけど・・・」と相談されてから1年半、ようやく発売になりました。建築史関連の125キーワードをカラー写真とテキストにて解説した本。いつものように学生や研究者が分担執筆、最後に五十嵐さんが総チェックをする形式。私は、シンボリズム、緑化建築、帝冠様式の3つを担当。担当分は短いながら鋭くツッコンだ文章にしたつもりです。言葉に発したら引かれる位に・・・。

Okashina

イラストは五十嵐研M2のそらあかりさん。
「おちくさん」と名付けられたキャラが125通りに変化します。
とっても妙・・・。


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2013年9月20日 (金)

鹿沼 大谷 宇都宮 

アトリエフルカワの古川さん、野口修アーキテクツの野口さんと一緒に某建具メーカー関連会社の工場を見学。古川さんはご自身のプロジェクトの推進、私はその会社の方の話に聞き入る。鹿沼の木工団地の多くが廃業に追い込まれてしまっていること、時代をいち早くつかみニッチな隙間を探しつつ、ビジネスの可能性を模索していること、生産拠点の海外移転ばかりでなく、作図作業の海外委託など。建材業界のスピードに驚きつつ。

意外に早く終わったので、大谷に送ってもらい、今年2回目となる大谷資料館地下空間へ。目が慣れるとともに、石の表情現れる。荒井経さんの作品のよう。先日までの雨のせいだろうか、地下空間の床は水で湿っている。それがその神秘性を一層加速させる。今までで一番の雰囲気だったかも。

Ooya09

でも、BGMやアートオブジェがその強さや静寂を希釈してしまっているように思うんだけど・・・。

バスで宇都宮の中心部に移動し、市内を徒歩で散策。もちろん私の詳細な解説付き。名建築のほか、POHの物件も外から・・・。久々に前を通ったら、公と私の緩衝帯となるシンボルツリーがとんでもなく育っていました。

で、おやつはぎょうざのまさしへ。この地区の再開発の話がかなり本格的に動き始めたそう。で、「どう思う?」と相談されるも、大反対を訴える。仲見世、スカラ座、おもちゃやなどの記憶を辿り、現在の二荒山前と比較してみれば、再開発ビルが本当に街とって良いのか、またこの味がその無味乾燥な再開発ビルに似合うのか・・・というお話をし、とりあえず共感してもらえた模様。

締めは、ふんよう菜館。あいかわらず客がいない。取材受けてしまえば良いのに。ビール大瓶3本、餃子3枚、豚バラ、サラダで3090円。

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2013年9月15日 (日)

アール・ブリュット

某絵画教室発表展覧会の片隅に設けられた親戚の個展へ。

場所は真岡の久保講堂(1938)。ライト弟子である遠藤新氏(1889-1951)の設計。水平ラインや木と壁の取り合いだけでなく、前庭に対になってもうけられた池、大谷石のオブジェにも強いライト臭。

Kubo

その親戚、実は、自閉症と知的障害をもつ。それ故か、普通の人が持ち得ない感覚をもっているようで、とても不思議な絵を描く。特に、ボールペンによる線画が私はすごいと思う・・・が、その展示がないのが残念。

それでも目をひいたのがこのイカの絵。某書籍の表紙になったもの。なんでこの色なのか、この配置なのか、そしてこの形状なのか・・・とっても不思議なんだけど、何故か魅かれる。

Kohei1

なんでも、アール・ブリュットと定義される美術が注目されはじめているようで。荒井経さんレベルまですごけりゃわかるけど、このレベルだと判断がつかない。私にもう少し美術を見る目があったら・・・と、ちと残念に思い。

Kubo2

そしてもうひとつもったいないのが、こんな名建築なのに、展示パネルがあまりにも悲しいこと。さて、この空間に見合う展示方法、パネルって・・・と思いを巡らすが、それより、自分の仕事を進めます。

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2013年9月14日 (土)

つくばへ

台風の合間を縫って原付でつくばにツーリング。

目的は、2000人の来場があるというつくば近郊の建築家による「おとなりの建築家」展。図書館、美術館、公園が一体となっているアルスという文化施設にあり、ギャラリーをシェアしているためでしょう、とても集客力の高い会場でした。

タイトルが示す通り、作品性を前面に出すのではなく、相談しやすい建築家との位置付け。電球をしこんだ住宅のオブジェ、子供向けのワークショップテーブルが中央に配置される。スタッフはデザインされた黄色いシャツを着て、写真のようにたくさんのお子様たちに囲まれていて・・・。ハウスメーカーの集客イベントのような楽しさを感じるものでした。

Otonari

ちなみに自宅からつくばまで、53kmかと思っていたら70km以上あり・・・。家に帰ってみるとぐったりでしたが、走っている間はとっても壮快!。行き帰りにコトコトと走るVespaを何度か見かけ、同類になんだかほっとする。次は私もVespaに・・・。

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2013年9月13日 (金)

護国寺〜新宿

五十嵐さんや埼玉県美のIさんと合流し、護国寺周辺で打ち合わせ。建築関係者の侵入を防ぐためだろうか、金網が張り巡らされ、中が伺えなくなっているスカイハウスSKYhouseを眺め・・・。ななめ後ろには菊竹事務所。

その後、新宿、というより新大久保のラブホ街にある磯崎新さんの処女作、新宿ホワイトハウス(1957)へ。ネオダダの巣窟だったというこの場所、美術関係者にはかなり知られた存在。最近、オーナーの知人が喫茶店を開いたので内部まで見る事ができる。室内は、増沢洵さんの自邸(9坪ハウス)のようにこの時代を感じさせるような構成。とっても意外。ちなみに、すぐそばにホワイトハウスってラブホがあります(笑)

Whitehouse

Cafe_2

最後に、西新宿のリクシルショールーム会議室で行われている建築よろず相談室のレクチャー&相談会へ。設立15年めのよろずは、今年一般社団法人法人化にむけて動いています。最近は建築の相談もいっときの5%もない。それもあるからか、会の方向性がちょっとかわってきてしまっています。そういうわけで、私はしばらく(脱会含みで)お休みさせていただこうと・・・その挨拶を兼ねて。

Yorozu

その後、場所を移し飲み会。八海山が飲み易く、軽く5合・・・。

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2013年9月12日 (木)

弾丸仙台

YMHの見積書原本受取と、Yさんとの打合せで仙台へ。学校にはよれず。

もともと仙台は宇都宮よりずっと安いので、宇都宮と同じ単価で大丈夫かなあ・・・と思っていたら、驚き、桃の木、山椒の木。3社ともプラスマイナス20万円以内。とんでもない金額の見積にびっくりしてしまいました。

宇都宮と同じくらいの単価ですよとおっしゃっていた会社の方も、実は総額ベースで震災前から4割上がっているとうちあけてくれ。個々の単価だと倍の部分も・・・。

同時に宇都宮でも、職人の確保ができないから、見積辞退という工務店さんが増えてきていて・・・。

きちんと見積もりしていただけただけでも実はありがたいのかも。着工まであと一息。とっても良くまとまった建築なので、雰囲気を壊さないよう減額調整がんばります!

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2013年9月10日 (火)

弾丸札幌2

「風邪引いたから迎え来て」と早朝の電話。打ち合わせが前後に詰まっていたので、仕方なく再び日帰りで札幌・・・(涙)

それでも、なんとか、先日混んでいて入れなかった回転寿司やには入ることができ多少満足。宇都宮の高級回転寿しの半額、珍しいネタと、生きの良さが印象に残る。写真はあわびの肝。はじめてたべました。320円。

Awabi

今回はANAの株主優待券にてチケット購入。何度も便の変更ができるし、とっても安い!特にプレミアムシートが普通席+5000なのでお得!行きは札幌で食事と思っていたこともあり節約を兼ねて普通席。帰りは、普通席が並びであいてなかったので、搭乗口から近いプレミアシートへ。席は広いし、食事はこの通り・・・美しく、美味、量も充分。スパークリングワインや日本酒も心置きなく頼める。ミモザにしていた人も。

Ana

これでラウンジが使え、優先搭乗、特別口からの荷物検査等 ・・・。ほんとうにお得なはずでした。

でも・・・。ANAさんどうしちゃったの?カウンターには訓練生が2人だけ。指導員の姿はない。基礎的知識も充分に習得できていないのに。例えば、プレミアシートなのに、超混んでいる検査場まで先導(ココ注意)されるし。道すがら、プレミア専用の入り口があるはずだと指摘しても・・・。そして、車椅子の借用では、同じ事を何度も繰り返しお話する形になる。事前予約も入れれば、4回・・・。車椅子を使うなら、圧倒的にJALをお勧めします。

それと、新千歳空港ってぜんぜんバリアフリーではない。身障者用乗降場はこのように、某タクシー会社が占領中(空港係員によるとこれは違法駐車だとか)。

Jumpbo

枠からはみ出ようもんなら、バスやレンタカー会社の警備員が即座に、そして高圧的に注意しにくる。また、身障者用乗降場が1階なのに、車椅子を借用できるのは2階の各航空会社カウンター・・・。平面的な距離もかなりのもの。いやいや、自分がそのような状態にならないとわからないもんだけど、とってもびっくり。

ハードの問題なのか、ソフトで改善できるのか・・・。いろいろ考えさせられます。

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2013年9月 5日 (木)

新宿 目白 池袋

就活マニュアルの取材で新宿の某企業へ。個人の裁量によって業務を遂行できる良い環境と、消費者ばかりでなく、社員にも自社で扱う製品への自信と共感を感じられ、とても好感をもつ。スパンが長い製品を扱ってきたからこそのゆとりもこの企業の良さか。

終了後、オペラシティにある木童さんのショールームへ。近いと思って歩いたら、1時間近くかかる(涙)今週は、設計仲間による連続一人展シリーズで、アトリエフルカワの古川泰司さんの個展が行われている。無垢板が置かれている周りの壁面に飾られる作品パネル。スペースの関係で、数を絞って展示。製材所や木材関係のメーカーさんと協同で行うローコストな小屋、ベースとオプションで建築を構成しようとするプロジェクトブックが目を引く。古川さんの後輩の設計者・アトリエビーツーの黒沢ミユキさんと名刺交換。

Kodo

その後、3人で目白のアトリエへ移動し、事務所飲み会。周辺に散見される建築家のアトリエや建築家物件の前で、大声で話してしまう酔っぱらい達。ナイトパーティが行われている明日館を経由して池袋へ。

Jiyu

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2013年9月 4日 (水)

弾丸札幌

建築学会北海道大会(8/30〜9/1)や、札幌&釧路のゼミ合宿(9/2-9/4)は参加しなかったんだけど、結局、同じ期間中の9/4に札幌に行く事に。理由は、法事の付き添い。前日深夜の予約故、あいている便も限られ・・・。行きはJALのJ-class(通常+1000円)に。横に広いシートがとても快適。せっかくなので空弁を食べ、一枚。

Jclass

新生JALは昔のように少しツンとした感じのあるスチュワーデスではなく、笑顔、笑顔の連続。そんなに微笑んで疲れないのかしらと、少し斜めに見てしまった。レガシーキャリアらしく、車いすの対応が完璧。チェックインから搭乗、降機からレンタカー会社のカウンターまで、ずっと介護の資格をもっていると思われるようなアテンダントがついてくれる。高いなりの満足感あり。

で、街で目にとまったのがこの形式の車庫。とても普及している。こちらでは見た事ない形式なので、納まりもしっかり撮影。

Carport

帰りは節約で、SKYMARKの最終便。JALの半額未満。悪天候のせいか、機材の到着が遅れ、出発が1時間30分以上遅れてしまう。運良く、前の便〜とはいっても予定便とほぼ同じ出発時間だったけど〜に乗る事ができて無事、羽田に到着。こちらはポロシャツにジーンズとラフな服装。表情や化粧も自然体で、サービスに対する考え方の違いがはっきりしている。照れ屋の私はこちらの方が居心地が良く感じてしまう・・・。

で、札幌で借りたレンタカーはアップグレードでNISSANの19。けっこう、強烈なデザイン。

19

燃費が19km/Lということでその名前をつけたそう。エアコンをつけながら高速道路を80kmほど120km/hをキープしながら走り、札幌の市街地を20kmほど走った結果は・・・10km/Lと激悪。高速中心なら13年間乗っているニュービートル(2000cc)のほうがマシなのにはちと驚き。最近、ライトに水が入るようになってしまって、左右共に交換したので、お目々ぱっちり、新車のようになっています。

Nb

しかし、最近、車の運転がぜんぜん楽しくない。
私って、オートマと、振動の少ない高級車が苦手のよう。

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