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2013年6月

2013年6月27日 (木)

仙台へ

2ヶ月ぶりの仙台・・・(汗)
6月も終わるというのに、昼間はともかく、夕方以降は長袖をかかせない。

ようやく実施設計の打ち合わせ。今回は長くなりそうだったので、大学のすぐ隣、片平の市民センターの和室を借りる。駐車場も無料で、とても良いんだけど、エアコンがない。流石仙台。

下の画像は、仙台で設計中のYMH。子供室からキッチン、リビングを眺めたアングル。南に向かい段々と床が高くなりがら、場が連続する。それは敷地かそのような形をしていたから。既製品の最大製作寸法の窓が連続して、付室高さのもギリギリまで詰めていたり、ココ薄くしたいだの、ココ細くしたいだの、いつものように妙なこだわりがでてしまい、プロポーションやそれぞれの技術的取り合いにめちゃくちゃ苦労しているのでした。

1階水平レベルでは外部がチラ見できる程度。もちろん室内も外からは容易に見えることもないけど、斜め上を見上げれば、ハイサイドを通し隣の公園の緑が見える!床レベルでは東方向に開け、視線レベルでは南北に抜け、ナナメ上では東・西・北にも視線が抜けるリビングスペース。それゆえ、床面積以上の広がりと豊かさを感じられる空間になっているはず。せっかくのCGなんだけど、見せられるレベルになっていないので、白黒に落として、さらにフォトショで加工しときました。ちゃんと業者さんに出さないとダメかも。

Cg3

終了後、大学にちょこっと顏をだし、ホテルへ。今回は5年ぶりとなる旧リッチフィールド、クラウンヒルズ青葉通りに宿泊。国分町からも駅からも、大学からも近く、隣はダイエーっていう抜群の立地。でも、部屋がとっても狭く、しみったれている印象があったので定宿にならなかったのだが、さて、運営母体が変わってどうなったのかなあ・・・と。

エントランスは、こんなパネルが貼られちと変化が。

Croom

しかし・・・ベットは以前のまま。パネルも微妙だし、ほんとに部屋にぴったりおかれているので、なんだか侘しいんだよね。寝心地もいまいちで、とても疲れているはずなのにあまり眠れず。

Cbed

特に許せないのがこの丸椅子。見た目ももちろんだけど、座り心地も悪い。これじゃ仕事にならない・・・。

Cchair

ココ、震災前の価格よりも更に安くなり、3780円〜4780円程度でセールしているけど、やはりチト微妙なのだ。カプセルと数百円しかかわらんから文句も言いにくいけど。クラウンヒルズの3軒隣、三井アーバンホテルアネックスが懐かしい。残念なことにナマコ板で覆われ未だに閉鎖のまま。

Anex

翌日、区役所に行き確認申請の事前相談。各種条例については当然チェック済だけど、「特別な書式や慣例はありませんか?」と聞いても「いや特にないですよ。ホームページでも見てください」とのこと。なんとなく「えっ?うちに申請だすんですか?」という雰囲気も。確かに仙台には民間確認申請機関がたくさんある。よくよくホームページを見れば、型式認定住宅以外は4号物件でも中間検査が必須で、しかも一級建築士が設計していても構造関係の書類を提出しなければならないとのこと。完了検査時にも、塀やよう壁に関する書類が有無に関わらず必要だし。とってもとっても特別な慣例だと思うのですが・・・(苦笑)

午後からは、Applestoreでパソコンを修理し(←実はコレ重要)、久々にゼミに参加。なんだか、疲れが抜けず、ボーっとしたまま宇都宮へ戻る。次回の来仙は2週間後。

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2013年6月25日 (火)

6月例会報告

スタッフがいないので、自分でパンを切り、飲み物を運び・・・。彼は、パン切りがとっても上手かったんだなという感想の他に・・・バケツにはそれぞれ4L分の飲み物、バッグには3.5L分、合計12.5kg。つい半年前まで、パソコンと書類を入れたバックをもった私の全重量はこんなものだったんだと妙な感慨。

Geturei

それはともかく、6月例会は、益子林業の益子代表のレクチャーでした。

参加者は木造住宅設計者がメインなので、パワポが全く進まないほど、質疑が飛び交い・・・(笑) 

内容は事前にお知らせした「仕様書」についてとは若干異なり、木材業界の現状を中心として構成されていました。

・材木の流通に地域性があり、特に二次部材に於いて、首都圏と北関東3県では使用材料が異なることや、その理由について。

・益子さんが実験で感じた材(ひば・栂PG・桧・杉赤・ホワイトウッド)の腐朽菌や白蟻への耐性の違いについて

・造作材の流通状況や価格について

・乾燥方法と変形について 

付録として、益子さんで扱っている板材の価格に驚きの声が上がったり・・・。

特に、乾燥方法や変形については、古川さんのレクチャに続き、自由水・結合水・含水率・平衡含水率の話がでてきたので、これは良い確認とディベロップになり。やっぱ複数回、違うかたちで説明を聞けると理解がより確かなものになるなあ・・・と。

7月は構造の大内彰さん、8月は大谷石の高橋卓さんのレクチャです。

せっかく自転車で事務所に来たのに、飲み過ぎで家に帰れなかった(ーー;)


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2013年6月21日 (金)

住宅とは何か

発売日より10日も前だというのに、もう届いてしまいました。「住宅とは何か」。


2008年にでた「エクスナレッジホームvol.10 新しい住宅デザインの教科書」を再編集した本。私の協力部分は住宅系建築家の系譜図。エクスナレッジにしては珍しく、五十嵐さんから振られた仕事。編集の段階でいろいろあり・・・妙な思い出となった本ですが、系譜図がきれいに色分けされ、倍のページ数を確保していただいているので、以前よりとっても見やすくなっています。

この系譜図は五十嵐さんが以前作成したものがベースになっていますが、協力者の伊藤さんと共に、建築家の量をぐっと増やし、それを整理しているうちに、就活マニュアルのアトリエ解説を思いついた訳です。

昨年の就活マニュアルでも、この系譜図をベースにし、生年と出身大学を入れた新系譜図を作成、さらに、構造設計者の系譜図も。あとは、財閥というか企業グループ、設備設計者、インテリアデザイナーの系譜図と思っていたのですが、企業グループはあまりに莫大でまとめきれず、インテリアデザイナーの歴史は浅いのでやっと2代目程度、設備設計者に至っては個人で活動している方がほとんど見当たらず・・・。

ともかく、この「住宅とは何か」、サイズも手頃でとっても読み易くできています。
惜しむらくは2000円という値段・・・。

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2013年6月16日 (日)

マルちゃん正麺

すっかり引き蘢りなので、内食傾向。
どうも蒟蒻麺の袋をあけた時の「あの匂いが」苦手になってきているので気分転換。

生麺みたいと話題のマルちゃん正麺を買ってきました。

Maru

最近ハマっているのは塩ラーメンに、自家製手抜きチャーシューを入れること。

東海林式チャーシューをちとパクってみたもの。

麺を茹でる前に、豚小間肉を茹で、醤油にべっとりと浸し、冷凍庫へ。
麺を茹でている3分で、豚小間肉は素敵な醤油味が染みる。
で、塩ラーメンにトッピング!これが妙に美味い。

Marup

でも、これを食べると700kcalくらい。蒟蒻麺の時に比べ400kcal、すなわち5kmくらい余計に歩かなくちゃならないんだよな・・・。

そうそう、肝心の麺の食感だけど、確かに生麺っぽい。でもちっと私には細すぎるかな。

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2013年6月15日 (土)

笠間へ

梅雨の晴れ間。原付でツーリング。

伊東豊雄さんが1981年に設計した笠間の家を訪ねる。これは前衛的な陶芸芸術家・里中英人さんの工房兼住まい(別荘?)だった場所。里中さんの活動拠点は都内、晩年は文教大学の教授だったそうだけど、交通事故のため57歳で急逝。奥様や娘さんは国内を離れ、相当の期間、笠間の家は放置されて、荒れ放題だったそう。そこで市に寄付、そして今回の公開となったとのこと。

現在はプレオープン中につき無料。今後、ギャラリー(小さな美術館)として、グランドオープンするそうなので、室内写真を撮れるのは、いまのうちだけかも・・・。なので、建築関係者の皆様、急ぎましょう!

http://www.city.kasama.lg.jp/news.php?code=1050

で、現地の写真。

Ito11 Ito12

こんな感じの路地を登っていくと曲面をもつファサードが現れる。工房への裏口が見えるものの、玄関はくるっと廻った裏側。大きく分ければ、曲面と長方形の平面形態をもつふたつのボリュームによって成立している建築。

Ito3

長方形平面の部分は、ギャラリーとして設計されていたよう。奥にはたくさんの本棚がある2名分のスタディスペース。

Ito41 Ito42

曲面平面の部分は2層になっていて、上層はリビングダイニングや水回り、そして少し高くなった個室がひとつ。セントラルヒーティングシステムがとても懐かしい。リビングスペースからは、少し低くなった隣家の屋根群が見える。

Ito5

曲面平面の1層部分、工房はこのように真っ白。RC打ちっぱなしの倉庫部分も。曲面とサッシの取り合いは実務者として興味深く・・・。また、RCと木部分の壁のシミとかも・・・とっても勉強になり(苦笑)

Ito6

改めて、玄関〜ギャラリーの天井を取り合いを見ると、今の伊東さんや弟子筋の建築家の萌芽が見えるような気も・・・。

2つの形がしっかり見える感じや、若干抽象的な雰囲気もある部分が、篠原一男さんの影響を受けているという感じは受ける。けれども、篠原さんのように、二つの形によって、何かノイズが発生しているとか、劇的な変化が現れるというわけではなく・・・もっとさらりとしているというか・・・、抽象性に関してもそれほど強いものでもない。グレーに金属の見切りを入れるインテリアも篠原さん的というより時代の流行を感じるものだし・・・。

改めて年表を見ると、83年がとても軽快な花小金井の家、84年に転換点となったシルバーハットを発表して、篠原さんから離れていく。

この時代、この曲面は何を意味していたのだろう・・・。この建築の主題はなんだったんだろう・・・なんて想いを巡らせ。さて、新建築掲載時の資料をと思ったけど、この時代の新建築は段ボールの中で行方知れず。

そういえば、この建築、枠組構法なのだ。この構法でこれだけ連続した巨大な空間が作れるんだっけ???なんてことも気になったけど、枠組構法には疎いもので・・・。また、大工ではなく、フレーマーによる建築だから、精度が甘くなりがちな気がするんだけど、、接合部の装飾をなくし、塗装だけで仕上げているのはとってもスゴイ気もする。

そうそう、図面も拝見させていだくことができ、枠周りの詳細が全部分で書かれていたし、家具関係の図面がしっかりしていたのがある意味驚き。ちなみに延べ床面積は80坪。流石建築家物件!でっかいです・・・。

で、あんな原付きで遠出?と笑われながらも無事帰還。日焼けで顏が真っ赤になりました。

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2013年6月14日 (金)

6月例会のお知らせ

今月は益子林業(有)の益子重具さんを講師にお迎えし、「材木屋から見た仕様書」というタイトルでレクチャーをしていただきます。6月24日(月)宇都宮駅前にて。19:15乾杯です!会費は3000円(食事代・お酒代・駐車場代等全て込)。新規参加ご希望の方は私まで連絡ください。

益子さんは都内のしみじみ系設計者にとても人気のある製材所。さらに、NPO法人・森と家を結ぶ会も主宰。建築設計者が知っておきたい大切な会社のひとつです。

http://masirin.com/

ちなみに、7月末は構造設計のエスフォルム・大内彰さん、8月末は大谷石の高橋祐知商店・高橋卓さんにお願いしています。

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2013年6月10日 (月)

チャリ

徒歩による散歩も、これといった行き先がなく、停滞気味。目標まであと3kgを切ったというのに。そこでこんなものを持ち出した。20年以上前に購入したマウンテンバイク。

歩きなら往復2時間かかってしまうインターパークも一瞬!といいたいが、大汗をかいて、太ももが笑い、肉のないお尻にサドルが当たり激痛!それでも、散歩の行動範囲が劇的に広がりそう。

Araya

あの頃、MTBが大流行していた。改めてwikiで調べてみると、ARAYAブランドの新家工業は自転車製造販売から既に退いてしまったそう。創業は古く、みどり会・旧三和銀行系列なんだとか、マウンテンバイクを日本で一番最初に投入したんだとか、チャリ誌で人気ナンバーワンになったこともあるんだ・・・なんて意外な事実を知る。いやあ・・・ほんと、情報社会で便利になった。

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