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2012年5月

2012年5月31日 (木)

「住宅」という考え方

東大内田研、大野研を受け継ぐ建築構法・松村秀一氏の 「住宅」という考え方〜20世紀住宅の系譜〜を読了。

大量生産・工業化に向く、プレファブリケーション構法、部品化住宅に焦点をあて、コルビュジエ、グロピウス、プルーヴェなどの一流建築家から、ハウスメーカーやトレーラーハウスの試み、更には万代塀までを解説する。

建築家が叶えられなかった量産大衆化の夢を実現させたハウスメーカー。都市をつくることを標榜。鉄鋼、證券、コンクリートメーカーに出資を依頼し、団地開発の会社を設立。銀行と提携しローンの手配、大工手間削減のためのプレファブ工の養成、顧客転勤時の中古住宅の下取りなどのシステムを整備してきた。建築家との差は起業家精神と行動力であったとの記述が興味深い。

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2012年5月30日 (水)

地鎮祭

前日までの雨が嘘のような快晴。相変わらず地鎮祭には強い晴れ男の私。今回も八坂神社の神主さんにお願いする。久々にみた八坂の神主さん、水色の服を纏っていたこともあり、ジャンレノ演じるドラえもんに見えてしまいました。いやあ靴がでかかった(笑)

Kmcj Jrdr_2

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2012年5月29日 (火)

報告二つ

報告1
先日、ブログに書いた新しい試み「定例会」の第一回が終了。準備に多少てこずったり、遅刻者が多かったものの、7時には参加予定者15人が揃い、上手い具合にほろ酔い状態でレクチャーの開始。さて、広瀬論を聴いて、皆さんが自分の問題として受け止めていただけただろうか。

で、二次会は駅前のピザやにて、参加は10人。かなり実務的なお話がはじまる。お会計すると1人1000円ぴったり。安っ。

更に、酔いさましと飲み増を兼ね、うちの事務所で4人で3次会、終了は3時。

まあ成功だったかなあ。次回は6月末。

報告2
山本成一郎さんのブログに触発され(?)、うちの事務所でも野菜栽培。一度食した枝豆の茎が、1週間でこんなに伸びている。既に食べごろ。

Mame

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2012年5月27日 (日)

八王子夢美術館

八王子夢美術館から「たむらしげるの世界展Ⅱ」の招待状。見た事のある絵だなと思っていたらTVstationの表紙を長年担当されていたそう。なる程。会期は6月1日〜7月16日まで。

http://www.yumebi.com/

Tamura


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2012年5月25日 (金)

audi 湿地 窪地

五十嵐さんが参加する久々のゼミ。アウディコンペの報告や、今後の予定等。
http://www.audi-urban-future-initiative.com/en/conference/326-videos-on-demand-vods.html

夕方からはSSDレクチャーが続く。
環境軸石田さんのスタジオ。自然に対しより謙虚なインフラを見直す、GRAY(機械)からGREEN(自然)への転換を図ろうというというのがスタジオの主旨のよう。
レクチャラーは2人。

まずは土木環境系研究者の中野和典さん。グリーンインフラを使った都市提案。実は自然は自己修復、自己発展、持続可能なシステムである、それを取り込むことでゼロインフラを目指したい。ご自身の研究を自然の弱いところにほんの少し人工的な環境を加える環境補助工学とも述べている。主な研究対象は湿地か。
提案は3つ
1 屋上緑化。単なる植樹ではなく、蒸発によって熱を奪う仕組みを利用すべき。
2 バイオリテンション(レインガーデン) 処理ピークのズレを生むことで、未処理排水のオーバーフローや洪水の防止
3 生態影響のミチゲーション バルト海の富栄養化防止(リンの除去)などの例を挙げながら里山・里海の重要性を説く。
大量の電力や機械に頼った高効率の処理施設である浄水場を利用するべき場、広い敷地を背景に自然環境の力を借りる場の両方を押し進めるべきだという現実的な意見も聴けとても納得。また、機械はある目的のためにつくる。だからその目的外のものが介在してしまうと、それは機能を果たさなくなる。しかし、自然は違う。自己修復、自己発展により想定外の様々なものを処理できる。ああ、そういえばそうだとうなずくことしきり。「研究」特有の落とし穴がありそうな気もしないでもないし、このような仕組みは、いわゆる「建築」の本質でないと避けてきたけど、考えていかなければならないことなのかもしれないなあ・・・と自戒。

続いて、すりばち学会会長・皆川典久さんのレクチャー。テーマは地形を読み取りどうポテンシャルを引き出すか=ロケーションハンティングのお話のはずだが、窪地マニアの本領発揮。ココ面白いんですよという時の表情が、マニアっぽくて面白すぎる。タレントだ・・・。

2つ離れた部屋ではメディア軸(五十嵐さんのスタジオ)のレクチャー。京都造形芸術大学教授小崎哲也さんによる「越境するパフォーミングアーツ」。ドアの向こうからから聞こえてくる笑い声。そっちも聞きたくなるが体は一つ。勿体ない悩み。

最終の新幹線で宇都宮に戻る。ああ無風だ・・・(涙)

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2012年5月24日 (木)

クラマタ

阿部仁史アトリエで行われた旧ハウスレクチャ、現SSDインタラクティブレクチャーのゲストは鈴木紀慶さん。あのブルータスの連載をまとめたスズキ不動産、建築家と建てた小さな家の著者である方といえば誰でもわかるはず。

お題は鈴木さんが長年取材を続けてきたインテリア界の巨匠倉俣史朗氏について。
69年から91年までの作品を順次映して行く事で、作品に対して言葉を発することの無かった倉俣氏の意志に配慮しつつ話が進む。

私がはじめて倉俣さんを知ったのは1976年に制作した硝子の椅子。鈴木氏の解説によると、ガラスの透明性を維持しながら接着する技術はなかった。その技術をつかい絶妙のバランスで制作したのがこれであったとのこと。更にはガラスを曲げる技術を取り入れてみたり・・・。

エキスパンドメタルによる椅子では接合部にスチール棒を一本入れる事で、その雰囲気を壊さず強度を確保したり・・・。

アクリル(プラスチック)からガラスへ、さらにエキスパンドメタルへ。常に新しい素材に注目し、試行錯誤を繰り返していたという。ある一定の成果がでたらまた次の材料へ・・・。彼が主張していた「経験によってつくらないこと」、それは年ともに保守的になりがちな自分への戒めだったのかなあ?アートとデザインの境界をなくすことを意識しながら、当時のアート界の流行を積極的にとりこんでいたという話も。

2121の倉俣展で印象に残ったのは、88年以降だろうか最終期のカラフルな少女的な作風だったが、今回全体を見て感じたことは「遊び心」と「透明性」。手品のような仕組みや、かわいい曲線。中が見えてしまう収納や、透明な椅子、紹介されなかったが、名作K-spotでは構成そのものを透明化しているのでは。

終了後、終電を意識し急いで苦竹駅に向かったが、仙台駅近くで行われた懇親会に合流させていただいて、更にインテリア界の状況を伺う。解散は3時前。インテリアの歴史的検証もほんとうは必要だな・・・。系譜図書けるかな?

Hr

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2012年5月23日 (水)

乃木坂ー池袋

いつものIさんと一緒に、ギャラリー間で行われている「伊丹潤 手の痕跡」展へ。
磯崎新さんの影響をうけえているのだろうか、それとも白井晟一さんの影響なのだろうか、それとも時代なのだろうか。円や楕円、長方形を組み合わせる古典的な構成に、石等の有機素材を貼付けて建築をつくってきた、70〜80年代。韓国のプロジェクトへの参加で規模の拡大とモダニズム的な言語の表出が見られ始める90年代。単純化された形態、最小限の曲面によってつくられた箱に、錆びた鉄や木ルーバー等が貼付けられる00年代。ミニマルな形態を有機素材で構成しているとでも言おうか。亡くなる寸前、10年代に向けて、再び要素が増え、手彫りの彫刻を建築に投影させるような、より手のあとを感じさせるものに変化していく。そして2011年6月没、74歳だった。まだ早い。

I0 I1 I2
I3 I4 I5

その後、SSD&ATのSさんと合流しエクスナレッジで本の相談。採算ライン、発行部数見込みなど、ビジネスとして当たり前のお話が続く。アカデミズムに属している人が、購買層やビジネスを意識して本をつくるのはけっこう難しいのかも。就活マニュアルの特集、取材対象、変更内容を打ち合わせ。今年は東北と広島、復興と地域振興だ!さらに、お金の本の製作状況についても報告をし、アドバイスをいただく。そして、某企画本や某建築家本、広瀬本などの話が続きあっという間に3時間経過。書庫に寄って、本をあさり、某童話の欲張りじいさんのように35000円分の本を両手に抱え退散。重い・・・。

池袋では移動し、山本成一郎さんや鈴木隆之さんと合流し安いホルモンやで飲み会。「広瀬鎌二」の何を評価するのか、元所員としてその美しさもわかるが、それをどう客観的に言葉にできるのか、どう歴史の中で定義つけられるのか・・・などなど、参考になると共に、歴史に関する知識不足、哲学に対する勉強不足を痛感するようなアドバイスをいただく。本の製作を意識しつつ、偲ぶ会を1次目標に、できるところから書き始めるしかないけどなあ・・・。幸い?設計の仕事は超ヒマだし。

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2012年5月22日 (火)

新しい動き

というわけで5月末より宇都宮で新しい動きを始めます。

月例会的に建築関係のレクチャーと地域設計者の懇親会を抱き合わせたような会を催します。レクチャーはじっと椅子に座って聞くのではなく、酒を飲みながら、飯を食べながら、チャチャ大歓迎で進めて行ければなあ・・・と。佐藤敏宏さんの建築遊びが見本のひとつ。それで、地域の設計者がより仲良く、知識がより深くなれば、少しはトチギの建築シーンが活性化するのかなあ・・・と。

軌道に乗るまで、私がヘビーローテーションでレクチャを担当予定。 

初回は修論をベースに広瀬鎌二と建築の評価についてお話します。いままで発表したものを飲みの席、中年設計者向け(笑)にアレンジ。以降、竣工見学会を挟みつつ、執筆中のお金の本について、今年度取材予定の広島建築界についてなどもお話しようかと・・・。

初回の報告は後ほど。

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2012年5月21日 (月)

製本

A3の図面を半分に折って、糊付け、表紙をくるりと巻くのを観音製本というそう。いままでは自分でやってたのだけど、枚数が増えると、斜めにずれてしまいうまくいかなくなる。そこで、今回は業者さんに依頼。

大学の時にダブトレで書いた図面を、少しお洒落な厚紙にコピーしてもらっていたのが御幸が原の東日情報処理センター。学生にも、丁寧に接してくれ、いろいろと融通を利かせてくれていたのを覚えている。で、久々に電話すると丁寧に製本の種類を教えてくれ、観音製本の基本料金は10枚まで800円、1枚増すごとに10円、80枚なら1500円、基本は翌々日上がり、と教えてくれる。でも、ここって、大きな会社組織だからお値段がちと高いのではとちょっと不安に。それに少し事務所から距離があるし。

というわけで、市内のプロ向けコピー&製本屋さんを調査。
市役所そばA社、場所や対応が良いので10年ほど前はA2コピーの時に良く使ってた。80枚なら2000円位。市役所そばB社、やっているかやってないかわからないような外観、室内は・・・。80枚なら3000円位。市場近くC社、そういえば、以前厚紙コピーをお願いした時にちと嫌なことがあった、相変わらずの雰囲気。とりあえず80枚でも50枚でも2500円。出来上がりは4日後。

あれ?個人営業のお店より東日さんが一番安い。というわけでちと遠いけど、久々にお邪魔。20年前と全然雰囲気がかわってない(笑)2週間ほど前の電話問い合わせさえ覚えてくれているし。いやいやしっかりした会社。

ちなみにWEBはこちら。宇都宮で図面の製本をお願いするならココしかない!
http://www.toh-nichi.co.jp/

Tonichi


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2012年5月19日 (土)

宇宙戦艦ヤマト

タイトルは映画の宣伝ではなく、建築知識2012年6月号の表紙。年頭からアニメのキャラを使った表紙で話題沸騰中だけど、事務所の本棚を見たら、以前にも1年間同じようなシリーズがあった。その時はグラフィカルに処理されていたので、それほどのインパクトはなかったけど。

さて、取りあげたのは執筆の報告。今回は仕様や形態の変更でどれだけの「差額」が出るのかということに焦点をあて、コスト感覚を磨こうというもの。私は壁量&建具の項目を執筆。さらに、「ざっくり君」のバージョンアップ2012版、解説5ページの執筆とデータの提供。あくまでざっくりなのだけど、以前よりずいぶん見やすくなっているんじゃないのかなあ・・・と。

のびのびになっているコスト本も、3月中旬から入所したN君による図表の作成が始まっています。図にしてみるとなる程というような事が見えてきて ・・・いやいや期待できます。

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2012年5月18日 (金)

DAN

友人に誘われ宇都宮中心部のMUSIC BAR DANへ。

http://dan.but.jp/

店に入るとearth,wind and fireが流れている。丁度団体さんが帰ったばかりとのことで、1人できているお客様が4人ほど残るのみ。カウンター内にはオーナーの金子さん、アルバイトのミエさん、サオリさん。MACBOOKをミキサーにつなぎ、場の雰囲気に合わせ次々と洋楽が流れて行く。

ビートルズの人気が高いのは当然だが、意外なのがホテルカリフォルニアだとか。オープン前まで金子さんは東京FMに勤めていたとかで、メディア関係のお客様も多いそう。カウンターで盛り上がっていたらあっという間に閉店時間になってしまいました。

ちなみに内装は某リフォーム店。発注理由は相見積もりをしたら安かったからだそう。内容が違えば値段も違うものなのだが・・・う〜ん。

Dan

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2012年5月10日 (木)

単純な奴

水の中に、数粒のエサを落とすと、パクッと首を伸ばして食べる。食べ終わると水から顏をだしこちらをじっと見つめる。エサをあげて3日目。急に従順になった。甲羅をつかんでもちあげようとしてもシューシュー言わない。単純な奴だ。

http://www.youtube.com/watch?v=WxX1JK-NQzA

Stkame

亀ってこの絵のとおり鼻の穴がある。とっても小さく、しっかりした穴。

そうそう、建築知識6月号の校了も終了。6ページほど担当しています。


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2012年5月 8日 (火)

シューシュー

亀が過ごす水が少しでも汚れると、水槽(といってもプラスチックの衣装ケースだが)を洗い水を変えてあげることにしている。ほぼ毎日の作業。しかし、こいつ水槽から持ち上げようとすると、「シューシュー」と威嚇するような音(声?)を出しやがる。きれいな水槽に戻す時も一緒。「シューシュー」と。水槽に戻せば、憮然とした表情を浮かべ、ゆっくり動きはじめる。水がきれいになっていることがちゃんとわかっているのか?

コイツ・・・。

Kame0507


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2012年5月 7日 (月)

岩裂根裂&亀塚

野暮用で幼少の8年間のみ住んでいた場所へ。そのすぐ隣に亀塚古墳があり、亀の頭部分には岩裂根裂神社が奉られている聖地。といっても、以前はうっそうとした杉林の中に放置されていた感もあり・・・。

ここは、亀の甲羅に自転車で登り、いわゆるBMX的な遊びをしたり、フットボール(※サッカーではない)をしたりと、子供達が自由に遊べる場だった。とても、良い環境なのだけど、今思うと決定的な欠点があった。それは杉林・・・。小さい頃から、朝起きると目やにがいっぱいで目が開かない時がある。そして鼻水がジュルジュル垂れ、異常にティッシュを使う事になる。そう実は35年前に花粉症を発症していたのだ。

そんな子供達の聖域も神社ブームのせいか、大きく変わっていた。のぼりが置かれ、社務所が建てられ、石像が設置され、古墳を一周するような遊歩道と七福神巡りとかわいいアトラクションまで用意されている。

ちなみにこれがその石像。亀塚古墳からの引用だろう。

Kame1

しかし、亀の上に乗るコレはなんなのだ!ゆるキャラじゃないか(笑)

Kame2

恵方巻の発祥地と書いてあったり(そんな話はじめてきいた(笑))、なんだか以前と別物。ちなみに七福神はこんな感じ。

Kametuka

看板が置かれ、その前に小さな人形がメッシュのオタマの上に置かれている・・・。

いやいや笑うしかない。いわゆる「かわいい」場が現れているのだ。

http://www.ecjpn.com/iwanesan/

Webiwa

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2012年5月 5日 (土)

東京へ

散々催促された原稿をようやくUP。練りに練っているから書き始めりゃすぐなんだけど、何故か筆が進まなかった日々。で、ほっと一息。気分転換に東京へ。

主目的は久々に見る吉村順三ギャラリー。ネタは「蓼科の山荘」。椅子に座って、細長い窓から下界を眺めるといういわゆるモダンリビングスタイルの別荘。プランはとっても単純化され廊下らしい廊下はない。台所や設備関係はCH=2100mmに抑えられ、居室は屋根勾配に沿った高い天井となる。また、300mm程だろうか、二階のボリュームが方持ちになってリビングにせり出してくるあたりはその要素を独立してみせた方がきれいという配慮だろう。今は手にはいりいくいラワンの建具、チープなと書いてあるが、今ではチープとは言えない唐松の下見板張り。時代を超えて愛され続ける良い見本を見せてもらったよう。

そうそう、元所員のお3方がボランティアで解説準備をしてくださり、さらに受付の女性も。新しい展示になるごとにメールがくるし、時には、葉書や封書までいただける。ほんと感心するしかない。芸大に吉村さんの系譜が消えてしまったのだけが心残り。

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そして学習院大学敷地内にはじめて入る。門には警備員が立ち、来校者は受付をとのことなので、ちゃんと勤務先・連絡先・名前を名簿に記入。不審者と怪しまれたら、某准教授に助けを求めようかと(苦笑)。

建物が低い訳ではないのだが、緑に囲まれ、集う場が至る所にあり、なんとなく時間の流れがゆるやかな感じ。

Patio1 Patio2

新興大学だったらキッチュに見えてしまうような煉瓦タイルやヴォールトの意匠も府に落ちるような(謎)

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典型的なモダニズム建築のこの新図書館も素敵。重量感と凹凸、緑に埋もれる姿。

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そして別館という名で所々に残る重要文化財の木造校舎。ちなみにこれは元華族寮。

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こちらは旧図書館。階段が石貼りだし独特の目地とRがついている、たぶんこれがノーブルな感じを醸し出す。

Tosho1 Tosho2

いやいや、目白っていいなあ。学習院大学に徳川家。都心なのに喧噪から離れた場所というか。ここだったら住んで疲れないんじゃないのかなあ。(家賃を払うために働き疲れるかもしれないが(笑))

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そうそう、吉村順三ギャラリーの2階、3階はシェアオフィスになっているそう。詳細はこちら。

http://www.consultant.gr.jp/cdc/

Cdc

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2012年5月 4日 (金)

結婚できない男

再放送がはじまったという噂を聞きつけ・・・。早速ネットで検索するときれいな動画がこのようにまとまっている。まあ著作権の問題は置いて置いて(苦笑)

http://videonavi.blog66.fc2.com/blog-entry-122.html

これは、ある不器用な建築家・桑野さんの物語。いやいやとても良く業界を見ている。彼がオタク的な知識が豊富だったり、歩きかたなどの行動が妙に子供じみていたり、妙なところだけきっちりしていたり、徹夜を好んだり、スタッフの給料が安かったり。なんといってもコミュニケーションがとりにくい性格ってのがいかにもって感じで(笑)だからお客さんと直接契約をするのではなく、建築プロデュース会社が間に入ってしまうのだが・・・。

まあ現場監督がいなかったり、彼のつくる設計が実はたいしたことなかったりはするけど、笑いながら12話、約12時間があっと言う間に過ぎ・・・元気になれるとても楽しいお話でした。

Kekkon


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2012年5月 2日 (水)

異変

Zasshi

近所の本屋の住宅雑誌コーナー。以前は新建築住宅特集等の専門誌や、モダンリビング、新しい住まいの設計、ニューハウス、月刊ハウジングなどのコンシューマー誌、さらにはニューハウスのムック等も置いてあったのだが、現在はこの通り。先ほど挙げた雑誌は全てなくなり、全国的に発刊されている住宅雑誌と呼べるものは皆無。その代わりに、地元の工務店を有料掲載する広告誌が並ぶ。

コンシューマー誌には、建築家の設計した写真映えの良い住宅や、あこがれの生活が見えるもの、自分たちにもも手の届きそうな理想の家が「無料」で掲載されていた。それにあこがれる消費者が、その雑誌を買う。しかし、実際に建築をする段階になると、現実の生活や資金を考え、建築家の門を叩けず、広告を出していたハウスメーカーに依頼する。だから、建築家の設計したものが中心であっても、たくさんのハウスメーカーが広告を出し、無料カタログ請求はがきが織り込まれていた。しかし、そのビジネスモデルが崩れてしまったのだ。ハウスメーカーからの広告は激減し、それに伴い、設備関係の広告も減った。これらの住宅雑誌は広告収入がないと成立しない。そして休刊、廃刊に追い込まれていった。

地元の工務店だけが取りあげられている雑誌をみて、消費者はどう感じるのだろう。美味しいものを食べなきゃ、いま食べているものが不味いかなんてわからない。不味いものを美味いと感じるようになってしまうのだろうか。

モノの評価は好みじゃない。ある一定のレベルを超えた時にだけ、好みで判断すべきなのに。ある一定のレベルを気づく事ができるのだろうか。と、ちと後ろ向きに考えてみたりする。もう49日だ。やっと日常に戻りつつある。

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